■型にはまりすぎず「食事を楽しむ気持ち」が大切
食事を楽しむ―。それは出会ったばかりの2人にとってのメインイベントの時間です。2人が向かい合い、人間の本能のうちの1つを満たす行為を楽しむ時間です。
ここで「本能的行為を楽しむ」がゆえに、いかにセルフコントロールしながら美しく”食べる”かが大切になります。本能むき出しのまま料理を口に運び、栄養分を体にとり入れ、空腹を満たすだけでは、人間特有の感覚に根ざした「恋愛関係」は育ちません。人間はこれまでの長い歴史の中で、相手に見られていることを意識した”作法”というものを生み出しました。
日本人男性は苦手とわかっていながらなぜか勝負デートのときに、この「作法」が伴う「レストランディナー」を選びます。そして選んでおきながら「その場を楽しめない状態」に陥ることがあります。それでいながら、食べ方が汚かったり、音をさせながら食べる女性に対し猛烈な拒絶反応を示すのも事実です。
多くの女性は社会人になって本当の大人に成長してゆく過程で、この「食事作法」を身につけます。そしてナイフとフォークをしなやかに操り料理を口に運びます。なかには「型にはまりすぎでは?どっかで特訓したの?」と感じさせる女性すらいます。そのようなとき男性は「そんな小さな野菜の破片、箸でつまめばいいじゃん」と感じていることもあります。
それだけ男女の間には「美しく食べる」ことへのごだわりのギャップが存在しています。男性が望んでいるのは「型にはまりすぎない程よいマナー」と「楽しい会話」が織り成す「食事作法」なのではないでしょうか?
次のページではそのための具体的なアクションをお届けします。
無邪気な"美味しい笑顔"が見たい男ゴコロ
以下に男ゴコロから見た食事デートの作法をあげてみました。
・食事作法を気にしすぎず「場」の空気は緩やかに
フレンチやカチッとしたイタリアンでありがちなのが、あまりにも作法に神経質になりすぎて、会話をする余裕もなくなるケースです。女性が背筋を伸ばしてガチガチになると、男性まで緊張してしまいます。男性の中には正式な作法など知らない人が大勢います。相手のためにも適度にラフにすることも大切です。
・会話もメインディッシュです。
「食事を楽しむ」のは、料理の「味」を楽しむだけにあらず。「美味しい料理」「おいしいお酒」に楽しい会話が添えられていてこそ「食事」を楽しむことができます。
・必ず女性が「取り皿」に取り分ける必要はない。
男性の中には自分が取り分けてあげて「はい、どうぞ!」というジェントルマンシップを楽しみたいタイプもいます。取り分けを最初から最後まで仕切らずに彼にも「取り分けの余地」を残しておいてあげましょう。
・おいしいものは遠慮せずにたくさん食べる。
男性は、女性がおいしいものを食べて「おいしい!」と無邪気な表情を見せる瞬間が好きです。その結果、男性よりたくさん食べてしまっても大丈夫です。
・デザートのスイーツも、”一瞬躊躇して”それでも食べる。
「あーどうしようかあ?」といいつつも「やっぱり食べよう!」の一言を男性は聞きたいもの。ここも無邪気に注文をするのが良い。そこで男性の心は満たされます。
・会計のときは気遣いを見せる。
本気デートなのか?そうでないか?の境目を「男性が食事代を持ってくれる」という行為で図る女性は多いものです。学生や新社会人の頃はまだしも、大人になればなるほどこの傾向は強くなります。女性がトイレに行っている隙に会計を済ます男性もいますが、そうでなかった場合―。一応レジでは払うそぶりを見せましょう。
男性が「あ、ここはいいから。」と言ったら気持ちよくお礼を言って、レジから少し遠ざかり会計が済むのを待ちましょう。彼が何も言っていないのにいきなり当たり前のように「ご馳走様でした〜」と笑顔で言うのは避けておきましょう。
さあ、いかがでしたか?「食事の作法」を「恋を育み2人の時間を楽しむ側面」から解説してみました。お店を出るまでが「作法」のなかには含まれています。もし、トラディショナルなマナーだけに目がいってしまい食事が「緊張してしまう」という方は是非、これらの方法でチカラを抜いて食事デートを楽しんでみてください。
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